産地証明偽造・偽装の防止

安定同位体比データベースに裏打ちされた科学的「産地証明」

産地証明の信頼性の維持・・偽装・偽造の防止

サンプルの登録時に「嘘のサンプル(偽装サンプル)」を登録される恐れは?
「登録時に、分析値の妥当性確認が行われます」
GOA産地証明認証では、申請者は、産物の安定同位体比を登録する為に、サンプルを同位体研究所に送付して、同位体分析・分析値登録を行います。
この際、もし意図的に「偽装サンプル」が送付された場合でも、登録時にチェックされます。 具体的には、登録対象サンプルの地理情報に併せて、同位体研究所の周辺同位体値データとの比較が行われます。 この段階で異常値が出れば申請者に対して照会が行われ、サンプルの再送付となります。 さらに必要に応じて、土壌、周辺植物など関連サンプルの追加を行います。
全国規模の安定同位体比データを農産物、水産物、畜産物について保持している為、「偽装登録」は、チェックされます。 また送付サンプルとは別に、同位体研究所の自社サンプル収集において、登録者作物地域は、データ収集地域に追加されます。
季節によって作物の安定同位体比データは変わるのでは?
「収穫期に併せて、追加サンプル登録を実施し、季節変動を補正しています」
例えば米などは、年間一回の収穫ですから、サンプル登録は一回です。 しかし、作物や畜産物などは、年間でも収穫が複数回あったり、常時出荷している場合もあります。 同位体研究所は、養殖魚や海藻、畜産物について、すでに年間の同位体値の変動を検証しており、安定同位体比が変動する製品については、年間複数のデータ登録を行います。
産地表示に疑いがでた場合に、照合検査は正しく実施されるのか?
「登録者の製品への疑いについては、購入者からの照合検査要請で検査します」
万一、登録者の製品に産地表示の疑いが出た場合には、製品の購入者からの申請で照合検査を実施します。 結果については、購入者に送付さます。 また不一致が出た場合には、登録者にも結果が通知され、不一致の原因究明が求められます。 原因が判明するまで、GOA産地証明は保留されます。 同時に、サンプルによる確認検査が実施されます。
産地証明を出した後は、チェックはないのか?
「同位体研究所のサンプル収集スケジュールに組み入れられ、モニタリング調査を実施します」
一旦産地証明のための登録が終了したら、後は何もなしか? と思われますが、これは違います。 同位体研究所は、全国規模で自社社員・契約社員による実地サンプル収集を常時実施しています。 登録者は、サンプル採取スケジュールに組み込まれ、同位体研究所のサンプル収集によるモニタリング調査により確認されます。
発行された登録証や産地証明について、偽造や偽装は防止できるのか?
「発行番号により、発行内容の確認が容易にできます」
発行された登録証や、個別の産地証明は、登録者別の専用ページに記録されています。 もし、発行された登録証や証明に不安がある場合、照合請求をこのホームページから要請すれば、発行内容についての確認を行います。